今回は心不全治療薬で用いる強心薬の強心配糖体について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
強心薬は、主に心筋細胞内の「Ca2+濃度」もしくは「cAMP濃度」を上げる薬に分かれます。強心配糖体は、「Ca2+濃度」を上げる薬です。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。
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●教師の事後、中出しはPTAお断り。でも陰口が伝わる時間は遅い。
(下ネタですいません)
「教師」強心薬(心筋収縮力の増大)
「事後」ジゴキシン、メチルジゴキシン(デスラノシドは例外)
※(PTAがお断りするような教師はデス)でデスラノシドを覚えようかな・・
「中(Na-K)出しはPTAお断り」Na+,K+-ATPase阻害(し、細胞内Na濃度が上がる。そのNaとCaを交換することで、細胞内Ca濃度が上がる。)
※間接的にCaが上がり、ややこしいため注意
「陰口が伝わる時間」陰性変伝導作用、陰性変時作用
陰性変伝導作用→興奮伝導速度遅延作用
陰性変時作用→心拍性減少作用
※ジギタリス製剤は、頻脈性心房細動を合併した心不全に適していると言われています。(私は、これらの陰性作用により頻脈性心房細動を合併した心不全に適していると思っていますが、根拠は見つけられていません。)
<副作用>
心室性不整脈、視覚異常
<相互作用>
チアジド系利尿薬やループ利尿薬などの低K血症を起こす薬やカルシウム製剤との併用で、ジギタリス製剤の作用が増強し、副作用を起こしやすくなる。
ジゴキシン(商:ジゴシン)
メチルジゴキシン(商:ラニラピッド)
デスラノシド(商:ジギラノゲン)
練習問題(参考:第109回 問159)
次の文章の正誤を答えよ。
・ジゴキシンは、Na+,K+-ATPaseを活性化し、心筋細胞内Ca2+濃度を上昇させて、強心作用を示す。
【解答と解説】誤
ジゴキシンは、Na+,K+-ATPaseを活性化阻害し、心筋細胞内Ca2+濃度を上昇させて、強心作用を示す。
【備考】
ジギタリス製剤の副作用の視覚障害ですが、ゴッホもジギタリス製剤の副作用である視覚障害の1つ「黄視症」が出ていたため、ゴッホの絵は黄色が多いのではないかとの説もあるようです。